ソウルの聖水洞(ソンスドン)は、新たなトレンドの発信地として若者から注目を集めているエリアです。この周辺は1970年代は繊維や靴関係の町工場が並ぶ一帯でしたが、再開発によってファッション、アート、文化の中心地となっています。
古い町工場や倉庫をリノベーションしたショップやお洒落なカフェが増えており、「韓国のブルックリン」ともいわれるエリアです。感度の高い若者が集うソンスドンには、洗練されたセレクトショップやラグジュアリーブランドも出店しています。
セレクトショップ「EMPTY(エンプティ)」
今ソンスドンでホットなセレクトショップである「EMPTY(エンプティ)」。このショップを手掛けるのは韓国最大級のファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」です。EMPTYでは、国内外からセレクトされた、エッジのきいたアイテムが数多く取り扱われています。
外観は真っ黒で厳かな雰囲気がありますが、中に入ると、壁一面がLEDビジョンになっており、高揚感が高まる内装になっています。
Info
EMPTY(エンプティ)
97, Seongsui-ro, Seongdong-gu, Seoul
Diorコンセプトストア「Dior Seongsu(ディオールソンス)」
韓国のアーティストや職人、デジタルアート作品を手がける韓国のデザインオフィス「d’strict」とともにコラボレーションしてできた、Diorの期間限定コンセプトストアがソンスドンにあります。
ガラス温室のような外観は、2022年3月にリニューアルオープンしたパリ本店のファサードを想起させるデザインとなっています。また、創業者であるクリスチャン・ディオールが花をこよなく愛したことにちなみ、エントランスは庭園のようになっています。
Info
Dior Seongsu | Dior Concept Store
7 Yeonmujang 5-gil, Seongdong-gu, Seoul
最後に
ソンスドンではポップアップストアも頻繁に開催されています。最近では、BURBERRYのWinterコレクションのローチンを記念したポップアップが開催されていました。
元々工場や倉庫が並ぶ街であったソンスドン。
時代の流れとともに工場や倉庫の閉鎖が進む一方で、新進気鋭のデザイナーやアーティストによる、リノベーションをしたカフェやギャラリーが増えました。
現在はラグジュアリーブランドやハイブランドが集まる街であり、工場地帯だった雰囲気が残され、新旧入り交じる魅力的なエリアとなっています。
ソウルに行かれる際は、ソンスドンで韓国のトレンドをチェックしてみてはいかがでしょうか。