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ドーバーストリートマーケットLA店”美しい混沌”から学ぶ実店舗の意義

UPDATE: 2019.7.24

2018年11月、ドーバー・ストリート・マーケットは世界で6店舗目となる新店をLAにオープンしました。場所はLAの中でもヒップスターたちが近年注目しているアートディストリクトというエリア。

コムデギャルソン、川久保玲が仕掛けるドーバー・ストリート・マーケットのはじまりは、2004年。ロンドンにある高級住宅街メイフェアのドーバーストリート沿いに作られたのが、その名前の由来です。様々な背景を持つクリエーターたちが、”美しい混沌”というコンセプトのもとに集い、新たな価値を創造していく場を作ることを目指しています。それぞれに強いヴィジョン、価値観を持つ個性豊かなブランドが、混ざり合い影響し合う空間が特徴的です。

 

ドーバー・ストリート・マーケットLA店の周辺は、ROW DTLA(ロウ・ディーティーエルエー)というもともとはターミナルマーケット、またアメリカンアパレルの製造工場であった土地をリノベーションした新しい複合施設があります。

 

ドーバー・ストリート・マーケットはインペリアル・ストリートにあり、外観は白塗りのミニマルな建物です。ショップの中に入ると一瞬混乱するようなVMDが特徴的です。この記事では、そんな特徴的なVMDを紹介しながら実店舗の意義をレポートしていきます。

 

”美しい混沌”がコンセプトの店内

ワンフロアでありながら店舗面積は1400平方メートルととても広く、様々なブランドが展開されています。ブランドは、個々の占有スペースを持ち、思い思いのディスプレイによって展開されています。そのディスプレイはブランド自身が行い、コムデギャルソン側は一切ディレクションしないというスタンスがとられています。

 

CHANEL(シャネル)のジュエリーコーナーや、GUCCI(グッチ)、BALENCIAGA(バレンシアガ)などのラグジュアリーブランドから、STUSSY(ステューシー)、NOAH(ノア)などアメリカのストリートブランドまで、共通環境の中で並列に存在しています。

セレクトショップという立ち位置ながら、それぞれのブランドの個性を引き立てた空間やインスタレーションもドーバー・ストリート・マーケットならではの取り組みです。

 

 

壁の隔たりはなく、VMDでブランド独自の空間づくりがされています。

 

一見ポップアップショップのようなブースがあったり、カフェスペースも完備されています。

 

新しい出会いや価値観を共有する場所

インスタレーションのように存在している各々のブランドには親和性があったりなかったりしますが、そこで生まれる”美しい混沌”にはショップの意図がよみとれます。

 

それぞれのブランドが並列に存在し、壁の隔たりがないからこそ普段足を運ばないブランドに出会うことができます。そこで出会うブランドは限られたスペースであっても、独自のVMDを通じて唯一無二な世界観を表現しています。

 

混沌としながらも新しい出会いやときめき、新たな価値観を与えてくる店内です。オンラインではなかなか伝わらない世界観を表現できているからこそ、そこに実店舗としての役割や意義があると感じさせられました。

 

以下は、ファッション業界、VMD、内装に従事する方向けの内容です。

 

混沌としながらも個を演出するユニークな什器

高さのある什器を中央にポイントとして配置することで、極めて限られたスペースにもかかわらず、ブランドの世界観を演出しています。また、商品に合わせてラックの位置や高さはある程度カスタマイズができるものと思われます。

 

SHOPBUILDER(ショップピルダー)でも変幻自在な新しい什器をレンタルしております。

こちらの”LINE SYSTEM”は、ワンテイストのパーツを組み合わせることど生まれた什器や試着室のシリーズです。スペースの大きさに合わせて、自在に展開することで世界観のある空間を演出することができます。

ブランドショップやポップアップショップの出店をお考えの方は是非お問い合わせ下さい。

お問い合わせ電話番号: 070-4730-8136

 

今回訪れたドーバー・ストリート・マーケットLA店の情報です。

【住所】
608 Imperial St, Los Angeles, CA 90021 , USA

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